IPジオロケーションとDNSルックアップの違いとは?
DNSルックアップとIPジオロケーションは、それぞれ異なる問いに答えます。DNSはexample.comのようなドメイン名をIPアドレスに変換し、一方のIPジオロケーションはそのIPアドレスを物理的な場所へ対応付けます。片方は住所録であり、もう片方は地図です。ウェブサイトのホスト所在地を突き止めるには、この2つを順番に実行する必要があります。
DNSルックアップの役割
ドメインネームシステム(DNS)はインターネットの住所録です。DNSルックアップでは、利用中のISPや Google(8.8.8.8)・Cloudflare(1.1.1.1)といった公共プロバイダーが運用する再帰リゾルバに対して、ある名前に一致するレコードの返答を求めます。
| レコード | 返す内容 |
|---|---|
| A / AAAA | サーバーのIPv4 / IPv6アドレス |
| CNAME | 別の名前を指すエイリアス |
| MX / NS / TXT | メールのルーティング、ネームサーバー、検証データ |
DNSの出力は純粋に論理的なものです。どのマシンの識別子がそのドメインに応答するかは分かっても、そのマシンがどこにあるかは決して分かりません。
IPジオロケーションの役割
ジオロケーションは、DNSが導き出したIPを、レジストリの割り当て情報とルーティングデータから構築されたgeo-IPデータベースで調べます。出力は物理的なものです。国、地域、都市、タイムゾーン。サーバー自身と通信することはなく、ドメイン名については何も知りません。
並べて比較
| DNSルックアップ | IPジオロケーション | |
|---|---|---|
| 入力 | ドメイン名 | IPアドレス |
| 出力 | IPアドレス | 国 / 地域 / 都市 / タイムゾーン |
| 答える問い | 「どのマシン?」 | 「どこにある?」 |
| インフラ | 再帰リゾルバ、ルート/TLD/権威サーバー | geo-IPデータベース |
| 誤ることはある? | ほぼない(権威的なデータ) | ある。都市レベルでは精度 ~50-80% |
通常は両方が必要な理由
ジオロケーションデータベースにとってドメイン名は無意味であり、人間にとってIPアドレスは無意味です。実用的なサーバー所在地の確認は、2つのステップをつなげて「解決してから特定」と進めます。これこそ URL Location Lookup が実行しているパイプラインです。DNS-over-HTTPSによる解決に続き、自動フェイルオーバー付きの複数プロバイダージオロケーションを行うため、example.comでも93.184.216.34でも入力ひとつで場所が分かります。